『偶然の装丁家』

  • 2015.07.20 Monday
  • 02:00
 作り手の体温が伝わってくるような本です。

と思ったら、それもそのはず、

著者は「画家・装丁家」であり、本をつくるプロの人でした。

小学校の頃から学校とそりが合わず、当時まだ珍しかった不登校児となり(著者は1980年生まれ)、

中学校も途中で行けなくなって

インドと日本(横浜)を行ったり来たりする生活―

そうしていくなかで、どのようにして、絵のプロになり

「装丁家」を名乗るようになったのか。

そのプロセスと、現在の状況や気持ちなどが語られています。

著者の半生、一般的な道のりとは違うけど、

ただただ自然の流れにさからわなかった結果のようでした。

朴訥とした語り口ながら

人に関すること、本づくりに関することは熱心に語り、

出版不況の今の時代に、紙の本ならではの魅力や、本づくりの面白さを教えてくれるという

本好きには、心が温かくなり、未来に希望を持てる内容です。

言われてみると、私も、大事にしている本はどれも、

表紙の絵や題字や、紙質まで思い出せます。


2011年2月にはじめてのお子さんが生まれたときのこと、

それからほどなくして起こった震災のこと、

あてもなく京都に移動したこと―

このあたりの文章には、当時のことを思い出し

すぐにあのときの厭な気分がよみがえってしまいました。

お子さんが生まれて、世界が輝いて見えたあとの津波の映像のショック、

横浜を離れて、避難したことを批判されたこと。


あのとき、多くの人がナーバスでヒステリックになっていたと思いますが、

こんな状況の親子の行動を非難してしまう、という空気に

当時
私はすごい嫌悪感を感じました。

今でも思い出すと、同じことを感じます。


この話は、本題からそれるのでここまでにして


ご夫婦は当時、これからどうやって生きていくのか毎日話し合い、

結果、首都圏ではなく、知り合いの多い札幌や、インドでもなく

とりあえず、京都で暮らすことにしたそうです。

京都での本づくりのお話は、本当にたのしい。

ガケ書房とかミシマ社とか、お好きな方、

あ、それから南インド東海岸のチェンナイという都市にある「タラ・ブックス」という本屋さんのこと、

こういうものに憧れ、

それらがもたらす幸せを信じている方に、おすすめの本です。







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