『演劇入門』

  • 2015.10.15 Thursday
  • 10:46
 旧友に熱烈におすすめされたので早速読んでみました。

1998年の発行だし、「演劇入門」といわれても、演劇をするわけでもつくるわけでもないので

半信半疑だったのですが、なるほど・・・でした〜

「演劇」をつくるための入門として必読の書、でありますが、

演劇とは、ただ登場人物の台詞だけで成り立つもの、

つまり、会話、対話、日本語・・・等、コミュニケーションの基本について考えなければ成り立たないもの

なのですね。

だから日本語でコミュニケーションをしなければならない私達にとってもすごくためになります。


データはないですが、私は日本人の平均よりは多く、お芝居を観てきた方だと思うんですが

学生時代、学生や知人がやっている劇団のお芝居を観て、正直

「なんでこれはおもしろくないのかなぁ、プロの方の脚本を使えばいいのに・・・」

と思うことが何度もあったんですよね。もちろん、多くはおもしろかったですけど。

学生さんの書いた脚本よりプロの脚本を使っている方がおもしろいな、

それはやっぱり経験の差なのかな、と思っていたのですが

それよりも、まず、

「演劇を創る」

ということ自体がシステム化されていなくて(当時)、

中学、高校でも学んだことがなくて、それでいきなり脚本を書くのですから

まず、「書き方を知らない」ところから彼らはスタートしていたのですね。

それはまぁ、難しいですよね。

脚本家も俳優も、毎日日本語使って話してるんだから

台本くらい書けるだろー、ではなくて、

会話、対話、台詞、空間、等々の意味を知らないと、そこに

「第三者が見ておもしろい空間」はできないのですね

(これ、日常会話でも同じことが言えますね)。

「自分の頭の中にある世界」を伝える手段としての演劇、

ただ台詞に説明させてはダメダメで
(←説明的でつまらない)、

舞台、俳優、演出によって、観客に自然と伝わり、

そして、お芝居が終わる頃にはみんなでその世界観を共有している、

というのがおもしろい演劇体験となるのです。


そして、この本は演劇の創り方にとどまらず

後半からは、演劇が日本や日本語に与える影響力について書いてあります。

長くなるので続きます。



オリザ氏の文章はわかりやすくてキレが良くてたまりません。

そして色んなことを考えさせてくれるので、また長々感想書いてしまいそうです。。。






○ ○ ○ ○ ○

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新しい社会へ

  • 2014.04.05 Saturday
  • 00:25
レビューの第5回目。

最後のまとめです。


* * * * * * * *

とはいっても、

「第二次産業に従事する人が第三次産業に転換していくことは、他人には理解できないほどの大きな痛みを伴う。

それは服を脱ぎ捨てて裸身を公衆の面前にさらすほどの恥辱なのだ。産業構造の転換には、必ず古い産業へのノスタルジーがつきまとう。

そして、そのノスタルジーを振り切るには、相当の迷いや苦しみが伴うだろう。」

(あとがきより)


であります。

私は、覚悟をもって

新しい価値観の社会を生きようと思います。


著者の、

その苦しむ人への気持ちは温かい。

「本来、私たちが、国民全体で分かちあうべきは、この精神の痛みではなかったか。」

「社会的弱者と言語的弱者は、ほぼ等しい。私は、自分が担当する学生たちには、論理的に喋る能力を身につけるよりも、論理的に喋れない立場の人びとの気持ちをくみ取れる人間になってもらいたいと願っている。」



たとえば、いわゆる職人気質のおじさんや、

セキュリティの高いマンションで暮らして、一人っ子で、人と接する機会の少なかった子供たち、

だけでなく、

よっぽどオープンな人でなければ誰だって、少しくらいは

「人と話すの苦手」

という気持ちがあるんじゃないでしょうか。

私も、違う立場の人とコミュニケーションが取れないと思って悩んだり、

古いものの言い方にむっとすることもあります。


でも、今の混沌とした言語時代(←造語)を

ハッピーに秩序だて、

みんなで良い時代を生きたいなぁ・・・と

やっぱり夢見るのです。


たとえ現状が程遠くても、なんと言われようと、私は

そういうふうに考えて希望を持って生きていたいです。





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『わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か』・2

  • 2014.04.02 Wednesday
  • 00:06
 著者の専門であるところの「演劇」を使ったコミュニケーション教育について。

オリザさんは、「コミュニケーション教育推進事業」の一環で

富良野で演劇を使った国語の授業(モデル授業)を行われてきたそうです。

また、大阪大学の「コミュニケーションデザイン・センター」でも

演劇を使った講義をされているそうで、

医療人として社会に出る学生に対して、

患者さんや、その家族とのコミュニケーションを考える上で良い学びの機会となっているようです。


さて、「演劇」について。

私は、自分でお芝居なんかやってみようと思ったことは一度もなく、

むしろ、小学校の時の演劇の授業とか

文化祭の演劇とかやらされるのが大嫌いで、

小学生の時は小鳥のさえずり役、

高校時代の文化祭は、台詞のないエキストラをやったくらいなんですが(どうでもいいけど)、

「人前で話すのが苦手」

というわけではないのです。

「なんで私が○○の役をやって、そんな言葉を言わなならんのやー」

という感じ。

だから「演劇を使った国語の授業」なんて聞いたら

「面倒くさいなぁ」

と、当時の私は思ったと思うのですが、

この本を読んで目からウロコだったのは、

「話したいことがない」

という人にとっては、

知らない人に自分から話しかける機会というのが、

きわめて少ないのだということ。

私はこうやって、毎日ブログ書いてたりするくらいですから

話すことなんていくらでもあるんですが、

「話すことがない」
「話す意欲がない」
「人と話した経験が少ない」

ということだって、同様に、いくらでもあることですよね。


子供たちが生き生きとお芝居をやっているのを見た経験はありますが、

そんなことは、やりたい人がやっているからだと思っていました。

お芝居の稽古の中で、子供たちは、

身体表現や、他者の気持ちを考えてみることや、

(上手に伝わらないという)文化的差異について学んでいたのです。自然に。

だからお芝居を通して、

話したり、伝えようとすることって貴重な機会なんだなぁと

今さらながら改めて気づいたのでした。


もちろん、これは、指導者である大人の力量に大きく依るものだと思います。

例えば、道徳の時間にいじめのロープレをやって

「いじめられる人の立場になってみてどうだったか?」

と、想像力の乏しい教師に言われたところで

その授業が終わったらまたいじめますよね。多分。


といって、この試みをやめていいわけではありません。

「コミュニケーション教育」というものが、果たして機能して、

どれだけ結果を出せるのか、とか

そんなことを言っていられない状況に日本はあると思います。

コミュニケーションとは、センスでもありますが、

正しく学べば身につくスキルでもあります。

そして、この本の中で一番の主旨は、

コミュニケーションとは

「他者と同じ気持ちになることや、同情すること」ではなくて、

「違いを知り、認め合う。共有すること」

他人と自分は違う、ということが前提なのです。

高度経済成長が終わり、成熟した日本社会で必要なのは

このようなコミュニケーションなのです。


これは、ちょっと、今までの定義と違うと思う。

でも、これからの(というか今もうすでに)多様化の時代、

安倍内閣は他文化からの移民の受け入れも検討しています。

私たちは、従来の日本型コミュニケーションから

少し、目的を変えたコミュニケーションを緊急に迫られているのです。






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『わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か』・1

  • 2014.04.01 Tuesday
  • 00:11
 現代日本でコミュニケーションに関わっている方(つまりほとんどすべての方?)、

特に教育関係の方や、会議をリードする立場の方など

コミュニケーションに対して問題意識の高い方に

おすすめします。

コミュニケーションについて考える、その専門家としての著者の視点からの提言に

「コミュニケーション」

というものの前提が変わることになるでしょう。

すでに国際的な感覚があり、

「会話」と「対話」を別ものとして認識している人にとっては

新たな視点ではないかもしれませんが、

それにしても、オリザさんならではの、

韓国、フィンランド、ロシア、富良野といった

幅広い地域・国籍の人々との関わりからの考察は面白いと思います。

ちなみに私は、

「会話」と「対話」という言葉を区別して使っていますが、

話す仕事をしている人には当然のことでも、

普段、普通に会話をする分には、特に考えなくてもいいことかもしれず、

そのことがまた

「コミュニケーションが苦手」

「コミュンケーション能力ってなんだ?」

という人を増やしているとも言えます。


「コミュニケーション能力」ってどういう能力でしょうか?

答えられますか?


そのことを、著者は明確に提示しています。


ウーン、言いたいことが沢山あって何から書いていいかわかりません・・・

1ページごとにレポート書けそうなほどの情報量、

この1行に、どれだけの分量の見えない氷山(過去の推敲)があることか、

それを、難しい言葉でなく、

サラサラと書いて伝えるオリザさんの力量ハンパなくて

気持ち良いことこの上ないです。


さて、興奮気味ですでに長くなってしまいましたので

次回に続きます。






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