『阪急電車』

  • 2018.09.03 Monday
  • 00:11

*

読んだのは半年以上前なんですが、

 

阪急電車が好きすぎて

 

「おぉ?」

 

と思うところが少々あって、今さらながらのレビューです。

 

ちなみに単行本を読んだので

 

文庫本の児玉清さんの解説は未読です。読みたい。

 

 

さて恥ずかしながら、有川浩さんを男性だと思っていて

 

読んでいて「???」と思ったのですぐWikiで見て

 

女性の小説家・ラノベ作家だと知ってから

 

「???」とつまづいていたのがスムーズに読めました。

 

私は「男性作家のエンターテイメント短編」と思いこんでいて

 

それだと読めなくて

 

「女性作家のラノベ小説」とわかったら読めたのは

 

私の頭が固いというか

 

前提条件って重要だなぁと思いました。

 

たとえば

 

『11枚のとらんぷ』というミステリー小説を

 

トランプっていうから国際政治の話かと思いこんで読んだら

 

「???」ってなりますよね。

 

 

そして、ラノベを多分ほとんど読んだことのない私は

 

ある意味で「これがラノベだ」というのが少しわかりました。

 

無理が通っていいし、

 

ありえなくてもいい。

 

・・・と書きながら思ったんですが、

 

いいですよね。別にそれで。小説なんだから。

 

 

私は阪急電車を20年以上利用していて

 

こういう老婦人や、カップルがいるような、いないような

 

私自身は見かけたことがないですが

 

でも、阪急電車とその沿線は明るく温かいので

 

この小説が人気で映画化されたのはうれしいです。

 

今さらすぎてなんなんですが。

 

 

余談ですが、映画に出てくる教会は

 

神戸のフロインドリーブというカフェです♪

 

 

 

○○○○○

エサレン(R)マッサージ、アロマセラピー
カルマタロットの
【MENU】【講座】【出張】

ご予約可能時間の確認は【こちら】
ご予約・お問い合わせは【こちら】から

『サラバ!』

  • 2018.03.15 Thursday
  • 22:10

*

最近読んだ本の感想です。

 

(注)長いです。

 

 

西加奈子さんという人気の作家さんの小説

 

イランのテヘランで生まれて、エジプトのカイロで幼少時代を過ごし、日本の大阪で育った

 

圷(あくつ)家の、家族のお話でした。

 

父、母、姉、主人公の男の子・歩。

 

西加奈子さんも、テヘラン生まれ、カイロ、大阪育ちだそうで

 

自伝的な要素も多分、いっぱいあるのだと思います。

 

 

お母さんとお姉さんが強烈な個性の持ち主で、全然共感できなくて、読み進まなくて

 

これは最後まで読めなさそう・・・と思っていたんですが

 

家族がカイロに引っ越ししたあたりから、

 

カイロの描写が生き生きとして

 

エジプトの人がとても魅力的で、そこから加速がついて読めました。

 

 

始めのほうの、幼稚園時代のクレヨンのくだりは飛ばしました。

 

確かに保育園、幼稚園時代って、こういうことやってたなぁ・・・と

 

当時のことをホームビデオで見せられているようで

 

私にとってそれは心地いいものじゃなかったんです。

 

保育園と幼稚園は楽しかったんですけどね、

 

そのときの自分を思い出すのはもういいや、という気持ちです。

 

 

それはさておき、

 

歩がエジプトで親友と出会って過ごした日々、クラスメイトと遊んだ日々、信頼できる家政婦さんとの関係、

 

これを幸せというのだよ・・・

 

という黄金色の幸せな日々は

 

読んでいてうらやましくなる完璧な少年時代でした。

 

 

損得勘定のない愛情をたっぷり受け取る

 

友人を信頼し、愛する

 

友人の家族にニコニコと受け入れられる

 

そういう素直な人間関係って

 

本当に貴重なものです。

 

子供時代の、あの不思議な時間ってなんなんでしょうねー。

 

大人になると

 

「ただ存在するだけでニコニコと受け入れてもらえる」

 

ということが少なくなります。

 

本当は、大人になっても私達はそういう存在なんですが。

 

大人に対しては年齢の分だけ付加価値を求めてしまうのかな、私も。

 

 

話がそれましたが、

 

いつか来るお別れの日。

 

歩の両親は離婚し、お母さんとお姉さんと歩は大阪で暮らし始めます。

 

大阪のクラスになじめずいじめられるお姉さん、

 

不倫するお母さん、

 

宗教にはまるお姉さん、

 

逃げ出すように大学へ進学してひとり暮らしをする歩。

 

それから歩の大学時代、フリーライター時代、仕事がなくなって落ちぶれていく時代・・・

 

が描かれます。

 

ネタバレになりますが

 

お姉さんは、小さい頃から問題児で、いじめられ、不登校になり、宗教にはまり、おかしな行動に出て、

 

そうして必死に自分らしく生きようとして、とことん傷ついた先に

 

ついに自分の幸せを見つけました。

 

一方で、子供の頃から周囲とうまくやっていくことに長け、

 

本当に自分が好きなもの、求めているものに気づかなかった歩は

 

気がつけば30歳を過ぎ、髪は薄くなり、仕事は減り、ダメ人間になっていきました。

 

ある女の子のことが、実は好きだったと

 

ずっと後になって気づいていましたが

 

「自分が本当に好きなものって?」

「自分が本当にやりたいことって?」

 

人目を気にして生きてきた歩には、自分でもわからなかったのですね。

 

 

このあたりの歩は本当に嫌なやつですが

 

実際にはあるあるでもあります。

 

仕事は減り、髪もなくなっていき、彼女はおばさんぽい(内心バカにしている)・・・

 

そんなときにポジティブな気持ちにはなかなかなれないものだと思います。

 

最後には、この状況から立ち直るんですが

 

長くなるのでここまでにしますが

 

要するにやっぱり、

 

ネガティブな状況を脱するには

 

大きく【場】を動かすこと。

 

【心】を動かすこと。

 

「ダメダメな自分」とつき合っていたら、現実はダメになるばかりです。

 

大きく場を動かして、人と会って、心を動かして

 

そのときの自分が見る未来に向かって行動するべき。であります。

 

 

なぜ著者が作家になったのか

 

そのプロセスをたどったらこの小説になった―という

 

渾身の作品だと思います。

 

 

 

 

 

○○○○○
エサレン(R)マッサージ、アロマセラピー
カルマタロットの
【MENU】【講座】【出張】

ご予約可能時間の確認は【こちら】
ご予約・お問い合わせは【こちら】から

『火花』

  • 2015.08.30 Sunday
  • 00:05
又吉 直樹
文藝春秋
¥ 1,296
(2015-03-11)

 先日、又吉直樹さんの話題作を読みました。

読みながら、

久しぶりに「純文学」を読んでるなァ・・・

と思いました。

私の好みか、世の中の流れかわかりませんけど

最近は純・純文学作品が少ないような気がします。


Amazonのレビューをちらっと見ると、★1つの評価があまりに多くて

そういうのを見ると、天邪鬼の私はほめちぎりたくなるのですが

そういう私情はおいておいて

やっぱり又吉さんてすごいなぁと思いました。

だって、もっと低評価を受けるはずの受賞作なんて、多分ありますからね

これだけの反応があるっていうのが、それだけ読ませてるっていうのが、すでにすごいな〜と思います。

それは作品の評価とは別ものかもしれませんけど。

「おもしろくない」という評価も多かったけど

言っちゃってよければ、純文学ってべつにおもしろいものじゃないです。

わかりやすく楽しみたかったら、エンターテイメント小説やライトノベルなどを読むべきだし

人の内面を見るのが好きな人にとっては、こういうのが「おもしろい」という評価になるのでしょう。


と、言いながら、私、蠅川柳のくだりなど爆笑しましたが。


序盤は、漢字が多くてちょっと読みづらい・・・と思ったのですが

後半からテンポアップして、しんみりせつない情感が渦巻いてきました。

もしかするともっとエンターテイメント路線の小説だって書ける方なのかもしれないけど

ぜひこのジャンルで書いていただきたいなぁと思いました。

自分が読みたいだけです。

 

自分達が人前で何かを表現するためのオーディションなのだから、そこで自分の価値を証明出来ないうちは自らの考えを述べることは許されないという気分が全体に横たわっていたのだ。それは錯覚に過ぎないし、思考の強制もなかったのにもかかわらず。僕達は……それぞれのやり方で格闘していたのだ。


お笑い芸人、漫才師という世界は大変な世界なんだろうなぁと

想像にかたくないですが、

おもしろいことやりたいと思って人生かけて格闘する芸人さんてかっこいいなぁと思います。

これは、ずっと芸人を続けていらっしゃる又吉さんならではの視点であって

5年、10年やって辞めていった人達が、それこそ、多くいらっしゃるのでしょうけど。

 





○ ○ ○ ○ ○

エサレン(R)マッサージ、リフレクソロジー、
カルマタロットの【MENU】 
【各種講座】

ご予約、お問い合わせは 【こちら】 から

『不倫と南米』

  • 2015.05.07 Thursday
  • 00:01
 2000年刊行、文庫の初版も平成15年とのことで、

舞台になっているアルゼンチンも、日本人の状況も今とはだいぶ違っているのかも

・・・しれないんだけど、環境や条件設定は違っても、恋愛小説は読みやすいです。

短編には短編の、長編には長編の良さがあると思いますが

この本は、最初のガンとくる衝撃から

その間のいくつかの不倫の形を経て、


穏やかな衝撃のラストで終わる、という構成がすごく良かったです。


三角関係などの恋愛に悩む人にはカルマの理解に役立つと思います。

不倫している若い女性、

不倫を終わらせて幸せな結婚をした女性、

愛人の子として生まれた子どもを母に持つ女性、

夫が不倫している妻、

W不倫、

など、色んな立場からの小説だからです。

人間関係のカルマの解消には、三者なら三者、それぞれの立場を理解することが必須です。


小説の舞台は南米・アルゼンチン。

強烈な日差し、青空の青さ、荘厳な自然、黒×赤のような街・・・

「死」というものが常に迫っているような場所で語られる日本人同士の恋愛は

どこか冷めているような、生活感がないような印象です。

このちぐはぐ感が、日本人らしさを強調していました。

日本の自然はもっと繊細で、

だから「死」も、おそらくもっとあわあわとしたもので、

だから恋愛も、なんだかどこか冷めたような、でも心のひだは細やかな、そういう感じになるのでしょうね。







〇 ○ ○ ○ ○

エサレン(R)マッサージ、アロマセラピー、リフレクソロジー、
タロットリーディングの【MENU】 
【各種講座】

ご予約、お問い合わせは 【こちら】 から

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      
<< June 2019 >>

Lara SOIL〜 阪急夙川〜阪神/JR芦屋〜阪神西宮〜英語、妊娠中の方、男性も承ります〜

エサレンボディワークとアロマセラピーをしています。ご自身の心と身体の声を聴いてください。

タロットカードはあなたが誤解していることを教えてくれ、未来をより良くするものです。

Twitter

selected entries

categories

archives

recommend

recommend

recommend

recommend

砂漠のわが家
砂漠のわが家 (JUGEMレビュー »)
美奈子 アルケトビ

recommend

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM